ネンキン、ハジメマシテ

変わった生き物、への興味が尽きないplayonwords。
この度、『粘菌』(変形菌)をテーマにした新作手ぬぐいを発表します。
2015年に『きのこ尽くし』を一緒に作った子羊舎さんから
粘菌はどう?とお声かけいただいてから早2年、3年。。
そもそも、粘菌って何?からのスタート。
まずは粘菌について色々学ぶところからのひと仕事となりました。
 
きのこよりもさらにミクロの世界の住民達は、なかなか良いコンディションの実物を見ることも難しいため、プロの撮った美しい写真なども多いに参考にさせていただきました。
自身が粘菌という言葉を知ったのは、10代の終わり。南方熊楠という偉人伝にのめり込んだ頃でした。明治という時代に破天荒な人生を送ったその人物像と、粘菌という不思議の詰まった生物とがオーバーラップして脳裏に焼き付いていたのでした。
そんな折2017年は熊楠生誕150年という記念の年でもあり、上野の科学博物館で特別展が開催。
熊楠という人物像に改めて触れる良い機会を得ました。粘菌などの生物に魅せられる人々や博物学というものについて、とアレコレ考えるきっかけに。
また、六本木の21-21デザインサイトで開かれた中沢新一ディレクションの『野獣展』の一部でも熊楠についてのセクションがありました。
そして、ごく個人的な出会いとして、昨年10月にギャラリーカドッコで開催された粒100%の『GENOME』展もひとつのきっかけに。さらなるミクロの「細胞の世界」について考えたことも閃きに繋がったようにも、、、?
それらの展示や改めて読む書物などに触れるにつれ、ようやく手ぬぐいの図案の構想が膨らんできました。
写真▲
国立科学博物館「南方熊楠 100年早かった智の人」での展示物。
熊楠の遺した標本類と、現在の標本や採集方法などが並列展示されていました。
写真▼
cadocco『GENOME展』。
スパイラルで出会ったジュエリー専門学校の卒業制作展の作品/米粒一粒一粒にテグスを通してパーツとした(!)という驚異の作品。
ライト越しの影も美しい/野獣展での、青木美歌「Between You and I あなたに続く森」
 
そうして出来上がった図案は、粘菌って何?という問いに答えるような教科書的なものではないけれど、自分なりに感じた面白さ、美しさ、不思議さ(ココ、大事)といったものを詰め込んがデザインとなりました。
今回は、子羊舎さんと共に、写真家の新井文彦さんと編集者の境野圭吾さんにもそれぞれが感じる『粘菌のここが好き』を伺いながらデザインを考えました。皆さまのご協力に、心から感謝です。
新井さんの各写真集、文一総合出版刊・このは『変形菌入門』▲など、穴が空くほど見返しました。
まさに入門編として、分類なども明瞭で助かりました。

 

・・・と前置きが長くなりました。

現在染め上がりを心待ちにしている『粘菌尽くし』はこちら▼▼

本来は森やお庭、アチコチで生きている生物なので箱に詰めてしまうのは善しか悪しか、、、と悩みましたが、今回は博物的に見せることを目指して、標本箱に詰めることにしました。

 

実物ではこの状態、色、サイズ、で保管することはできませんから、それもまた絵ならではの面白さではないでしょうか。これを見ながら、「これはナニホコリ?」と粘菌当てクイズなどしてお楽しみくださいませ^^

 

余談ですが、絶賛「黄色ブーム」の我が家の娘は、ちょっとアフロヘアーのようなポンポンした「ホソエノヌカホコリ」がお気に入り。

 

 

発売は、5月中旬頃を予定しています。

詳しくはまたツイッター/インスタグラム @cadocco にておしらせいたします。

 

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一般発売に先駆けまして、来週末開催される、菌類ファンにはおなじみのイベント「キノコナイト」にplay on wordsも物販コーナーへ出展させていただくことに。

きのこ尽くし手ぬぐいとあわせて、この日、粘菌尽くしの特別先行受注を受け付けます◎

 

当日受注の方へは、一般発売よりも早くお届けいたしますので、この機会に是非どうぞ!

 

イベントに関して、出演者の方については、とよ田キノ子さんのツイッターでも続々紹介されていますので、事前チェック&予習のうえイベントに備えると、より楽しめますヨ!

 

 
キノコナイト Vol.7(東京カルチャーカルチャー)

日程:2018.4.21(土)
時間:17:00開場 18:00開演 20:30終了(予定)
前売券:2,800円(当日要ワンオーダー/当日券500円増)
※イープラスにて販売中!
場所:渋谷・東京カルチャーカルチャー
〒150-0002
東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti SHIBUYA(渋谷 ココチ)4階